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出版社内容情報
お互いに理解できそうで結局は好意がすれ違い,「民族」と「国家」が強烈に自己主張する地域,東アジア.日本・南北朝鮮・中国の所謂「儒教文化圏」を中心に,実際に現場を訪れ,該博な古典知識を踏まえ,アジアの文化生態を考現学風に分析して見せた,含蓄と創意に富んだエッセイ.巷間に拡がる「アジア幻想」への葬送曲.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
8
図書館にて。「世界」1996年四月号より98年四月号に「乱蟬亭漫筆」のタイトルで連載。〈かくして、本書は東アジアの「風景」を美しいものと信じる頑固な筆によって書かれた。それ以上のものでも、それ以下のものでもない。〉〈各国は、これからも[…]儒教倫理というお面をかぶり、道徳志向的な面子の小競り合いを繰り返すであろうことも予想のうちである。〉▲〈ロシアや中国などの旧社会主義国、冷戦の敗戦国では、資本主義が始まったばかりなので〉、私欲が悪いことだと思うので、詐欺や踏み倒しなど本当に悪いことを皆が平然とやる。2019/09/29