人麻呂の表現世界―古体歌から新体歌へ

人麻呂の表現世界―古体歌から新体歌へ

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000019071
  • NDC分類 911.122
  • Cコード C3092

出版社内容情報

日本の歌が初めて文字と出会い,書き留められようとするその瞬間に,歌人人麻呂は立っていた.日本の歌を漢字で表現するという課題に人麻呂はどう立ち向かったか.日本文学黎明期のドラマを万葉研究の第一人者が再現.

内容説明

はるかな上古、日本の歌が初めて文字と出会い、書き留められようとするその瞬間に、歌人人麻呂は立っていた。口承されてきた日本の歌を、そのままいかに漢字で表現するか―この未曽有の課題に人麻呂はどのように立ち向かったか。万葉研究の第一人者が、人麻呂の表記を手がかりに日本文学黎明期のドラマを再現する。

目次

第1章 漢字とのたたかい―古体歌試論(国語の表記史と木簡;天武朝の和文表記と人麻呂歌集;漢字で歌う工夫;共感の表現―「吾」と「吾等」;初期万葉歌の記定)
第2章 新体歌の世界(旋頭歌の成り立ち;「片歌」起源説への疑問;問答歌謡の性格;七夕歌の創始;連作の試み)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

78
それに対し、近年、異論が唱えられてきた。同上のサイトにあるように、「推古朝の遺物に残された文字や、近年発見されて話題となった観音寺遺跡出土の「なにはづ」木簡などから、古くから日本語を一字一音ずつ書記する方法もあったことがわかり、定説は崩れはじめている」のであり、「「略体歌から非略体歌へ」という人麻呂歌集に見られる書記方法の変化は、当時の日本語の書記方法全般に通用できることなのか、それとも、人麻呂という歌人の個人的な営為なのか、相次ぐ木簡の出土発見によって、再び論争がまきおこっている。」というのである。

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