パンと知識と解放と―19世紀イギリス労働者階級の自叙伝を読む

パンと知識と解放と―19世紀イギリス労働者階級の自叙伝を読む

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  • サイズ A5判/ページ数 406,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784000018692
  • NDC分類 361.85
  • Cコード C0022

出版社内容情報

産業革命の時代を生きたイギリスの労働者たちの書き残した数多くの自叙伝から,書物に向かう探究心と知識を得た人びとが世界をどう見ていたかを鮮やかに分析する.誕生期の労働者階級の意識研究を開拓した社会史の一大成果.

内容説明

産業革命の時代を生きたイギリスの労働者たちは多くの自叙伝を書き残した。なぜなのだろうか。著者はされらの証言から、愛と死の体験、子供と教育、家族関係の考え方を明らかにし、書物に向う探究心と知識を得た人びとが世界をどう見ていたかを鮮やかに分析する。オーラルヒストリーの方法を文献に適用して、誕生期の「労働者階級」の意識研究を開拓した社会史の画期的な成果。

目次

第1部 労働者階級の自叙伝(過去の意味)
第2部 労働者階級の家族(愛と死;家庭経済;子供であること)
第3部 有用な知識(書物を求めて;「有用な知識」とは何か;知識と自由)
第4部 低俗でとるにたりない時代(過去と現在)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

棕櫚木庵

22
「知識の『有用性』とは,自己の意識を変え,自分と外の世界との関係をも変えうるということに他ならなかった.それこそは,初めて書物の世界に接したときに抱いた感懐を自叙伝作家たちが伝えようとすると必ず現れる現象である」(p.225).<自由になるために学ぶ>というある大学の広告を見て,この本を思い出した.この本を読んだのは四半世紀も前のことだが,その感動はいまでも覚えている.(→)

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