出版社内容情報
産業革命の時代を生きたイギリスの労働者たちの書き残した数多くの自叙伝から,書物に向かう探究心と知識を得た人びとが世界をどう見ていたかを鮮やかに分析する.誕生期の労働者階級の意識研究を開拓した社会史の一大成果.
内容説明
産業革命の時代を生きたイギリスの労働者たちは多くの自叙伝を書き残した。なぜなのだろうか。著者はされらの証言から、愛と死の体験、子供と教育、家族関係の考え方を明らかにし、書物に向う探究心と知識を得た人びとが世界をどう見ていたかを鮮やかに分析する。オーラルヒストリーの方法を文献に適用して、誕生期の「労働者階級」の意識研究を開拓した社会史の画期的な成果。
目次
第1部 労働者階級の自叙伝(過去の意味)
第2部 労働者階級の家族(愛と死;家庭経済;子供であること)
第3部 有用な知識(書物を求めて;「有用な知識」とは何か;知識と自由)
第4部 低俗でとるにたりない時代(過去と現在)