農学と戦争―知られざる満洲報国農場

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農学と戦争―知られざる満洲報国農場

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000018265
  • NDC分類 611.1
  • Cコード C0021

内容説明

戦争末期の一九四三年から遂行された国策、満洲報国農場。終戦時には七〇近くもの農場が存在したが、その実態は長く顧みられずにきた。農林省の役人や農学者たちが牽引したこの国策により、東京農業大学の実習生や多くの若者たちが辛酸を嘗め、死へと追いこまれた。命を支える農業を研究する農学が、そして学生を育むべき大学が、棄民に加担した事実に迫る。

目次

序 満洲の「忘れ草」―農業、学問、戦争のあいだ
第1章 東京農大満洲農場の記憶―国家は学生を盾にし、大学はかれらを見すてた
第2章 国策と学問が手を結ぶとき―大学はなぜ「報国農場」を推進したのか
第3章 満洲移民はいかにして農学の課題となったのか―橋本傳左衛門の理論と思想から考える
第4章 「食糧戦争」の虚像と実像―満洲報国農場の系譜と戦後処理
補章 満洲報国農場とは何だったのか―限られた資料から空白をたどる

著者等紹介

足達太郎[アダチタロウ]
1963年、奈良県奈良市生まれ。東北大学農学部卒業、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科教授。専門は応用昆虫学。昆虫をふくむ野生動物と人間の軋轢と共存に関心がある

小塩海平[コシオカイヘイ]
1966年、静岡県浜北市生まれ。東京農業大学農学部農業拓殖学科卒業、東京農業大学農学研究科博士後期課程修了。東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科教授。専門は植物生理学。花粉飛散防止法の開発や、植物工場の批判的検証などを手がける

藤原辰史[フジハラタツシ]
1976年、北海道旭川市生まれ。京都大学人間・環境学研究科中途退学。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishizumi

8
先の大戦に絡む満洲国は数多くの悲劇をもたらしたが、この本もその一例とでも言うべきものだ。東京農業大学における入植農場記録。そしてそれは当然のように棄民の悲劇を招き、また法人はその事実を積極的に伝えない。戦後の無責任体質は厳しく糾弾し、改めるべきだと思う。2019/12/18

さとちゃん

3
大学に入学して、学業としていきなり満州に開拓に行け、といわれてもねぇ。当時の大学だから、現代よりずいぶんと重みも違っていただろうに。それでも、国策としての満州開拓に誰も逆らえなく飲み込まれていった様子が、現代に生きる私から見て痛ましくてたまらない。そして、学生を送り込んだ大学側がそのことをきちんと検証していないことは腹立たしく、お国が何も責任をとっていないことに憤りを感じる。振り返って、現代はどうだろうか、とも。いつの時代も、使い潰され捨てられるのは末端の国民だ。2021/12/05

onepei

3
補章は特に重い。2019/06/18

takao

2
東京農大満洲農場。敗戦。逃避行。犠牲者。2023/06/12

takao

2
ふむ2023/06/12

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