出版社内容情報
亀井忠雄が大鼓を打つとき,そこには限界をこえた,激しい生命のほとばしりがある.葛野流宗家預かりとして芸を支え続け,能楽界最高峰の囃子方とされる著者が,自らの芸とその半生,能楽へのあふれる思いを語る.
内容説明
能舞台で亀井忠雄が大鼓を打つとき、そこには限界をこえた、激しい生命のほとばしりがある。葛野流宗家預かりとして芸を支え続ける、能楽界最高峰の囃子方である著者が、自らの芸とその半生を語った。ゆるぎない至高の芸はどのような思いと修業によって培われたのか。語られる言葉の端々から気迫に満ちた佇まいが浮かび上がる。
目次
1 修業時代
2 能の世界を打ち分ける
3 観世寿夫について
4 大鼓から見た作品論
5 これからの能のために
著者等紹介
亀井忠雄[カメイタダオ]
1941年生。葛野流大鼓方の人間国宝故亀井俊雄の二男として生まれる。7歳で初舞台。64年日本大学芸術学部卒。現在、葛野流宗家預かり。02年重要無形文化財各個指定(人間国宝)をうける
土屋恵一郎[ツチヤケイイチロウ]
1946年生。明治大学法学部教授。橋の会運営委員
山中玲子[ヤマナカレイコ]
1957年生。法政大学能楽研究所教授
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