出版社内容情報
16世紀,予言とは科学であった.詩と神託,占星術医学と予言を融合させた巨人-その複数の顔を鍵としてルネサンスを開く.魔術的世界観と科学精神,魔女狩りとユマニスムが共存した転換期に,20世紀の遠い淵源を読む.
内容説明
予言とは16世紀の科学。ノストラダムスの道案内でルネサンスの迷宮をめぐる。ルネサンス文学史、魔術、医学、神秘思想の歴史の中のノストラダムス。
目次
1 ノストラダムスとは誰か(ノストラダムス―16世紀ヨーロッパの証人;フランス文学史の中のノストラダムス ほか)
2 詩人ノストラダムス(16世紀フランスの学芸の世界;四行詩について ほか)
3 ルネサンス魔術とノストラダムス(ルネサンスの宇宙論と占星術;天のしるしと神のことば―パラケルススにおける予言と預言について ほか)
4 ノストラダムス現象(ノストラダムス物語の生成;終末論の構造と預言)