納得しなかった男 - エンヴェル・パシャ

納得しなかった男 - エンヴェル・パシャ

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  • サイズ A5判/ページ数 614,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000015516
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0023

出版社内容情報

落日のオスマン帝国を揺るがしたトルコ革命の領袖エンヴェル-西欧帝国主義とソヴィエトの東方政策のはざまで,イスラーム解放を掲げたその亡命と闘争の生涯は,20世紀の知られざる歴史のダイナミックスを明るみにだす.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

11
一人の人物の足跡をった、非常に緻密な歴史書といえます。山内先生の代表作の一つでしょう。最近は年を取られたせいか、軽いものしか書かれなくなってしまいましたが、このようなものをさらに書かれてほしいと思います。確かにこの人物の活動範囲は広くトルコはもとより、ドイツやロシア、中央アジアでの活動を幅広く活写しています。時間はかかりますが、時たまこのような本を読まないと頭がぼけてくるような気がします。2013/12/20

印度 洋一郎

6
オスマン・トルコ帝国末期、事実上の最高権力者だったカリスマ軍人エンヴェル・パシャが第一次大戦後、戦いに敗れて祖国を脱出するところから始まる壮大な評伝。膨大な一次資料を駆使したアカデミックな内容なのに、この読み易さ!文体が講談調の流れるような語り口なのは、元々雑誌(岩波の「世界」)連載だったからか。オスマンの同盟国ドイツ、新たな協力者ソ連、そして祖国で台頭するライバル、ケマル・ムスタファ(後にアタチュルク)と様々な勢力を相手の権謀策術の日々が圧巻。その悲劇的な最期を綴る、悲憤慷慨な文章に著者の心が滲んでいる2015/04/11

可兒

3
世界史チート列伝トルコ代表であるケマル・パシャの上司、ライバル、敵として興味を持っていたが、彼自身もある種の主人公。そんな人を紹介したこの本はすごいと素直に思う。読みにくいが2010/09/27

Chaturdashi Yura

1
オスマン朝崩壊後、ソビエトとイスラム世界の微妙な協調関係のなかで、カリスマ性と無謀な行動力だけを武器に世界情勢をかき乱したトリックスターの最期の数年間。結局のところ彼は何をどうしたかったのだろう?2013/05/23

TANAKA KENTAROSU

0
汎テュルク、汎イスラム国家樹立を掲げて戦った、トルコの英雄エンヴェルの評伝です。 彼の人生について日本語で詳細に書かれた物は、恐らくこの本以外見当たらないでしょう。 評伝ではありますが、己の理想のため、ユーラシアを股にかけるエンヴェルの姿が活き活きと描かれていて、サクサクと読めました 。 タジスタンの山奥で僅かに残った同士を率い、赤軍の大軍に立ち向かうエンヴェル。 そのラストシーンの描写はどんな歴史小説にも負けません。2016/05/18

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