出版社内容情報
蒙古民族滅亡の危機に直面した“ラストエンペラー”! 彼は国民党・日本軍・アメリカを利用しつつジンギスカンの築いた大蒙古帝国の復興を目指す.大国の野望が渦巻く蒙古草原を舞台にアジア近現代史の空白を解明する風雲回想録.
内容説明
漢族に土地を奪われ、蒙古民族滅亡の危機に直面した、モンゴルの王・ドムチョクドンロプ。彼は国民党・日本軍・アメリカの力と野望を利用し、独自の軍隊と政権を獲得し、ジンギスカンの末裔として大蒙古帝国の復興を夢みながら、中国共産党の進駐を受けて外蒙古に逃れ、中国に送還された。大国の野望が渦巻く蒙古の草原―。「弱小民族」の悲哀を痛感していた彼の目に、蒋介石は、汪精衛は、溥儀は、天皇はどう映ったのか。アジア近現代史の空白を解明する。モンゴルの“ラストエンペラー”による、超一級の風雲回想録。
目次
第1章 百霊廟内蒙自治運動
第2章 蒙古軍政府成立の前後
第3章 蒙古連盟自治政府のてんまつ
第4章 蒙古連合自治政府の成立と瓦解
第5章 北平で過ごした三年間
第6章 西蒙自治の経緯
第7章 蒙古人民和共国へ赴いた経緯