出版社内容情報
ドイツ統一,それはいかにして可能になったのか.1972年から84年の間,西ドイツ首相を務めた著者は,隣国ヨーロッパ諸国の指導者たちとの交渉を回想.善隣関係樹立の過程をヴィヴィッドに再現する.
内容説明
ドイツ統一、それはいかにして可能になったのか。1974年から82年の間、西ドイツの首相を務めた著者は、前著『シュミット外交回想録』での超大国との折衝に続き、本書で、隣国ヨーロッパ諸国の指導者たちとの交渉を回想する。「民族分裂の克服」に不可欠な隣人の理解を得るための、善隣関係樹立の過程をヴィヴィッドに再現。
目次
第3部 独仏友好関係(ヨーロッパ通貨同盟の創設;エリゼ宮におけるドイツ政策の継続性;矛盾する安全保障政策;ドイツはフランスを必要とする)
第4部 ヨーロッパの万華鏡(ヨーロッパの意味するもの;ボンの東方政策の継続性;ヘルシンキ最終文書;中立国からの有益な助言―ブルーノ・クライスキ;法王の3つの役割;ナシャナリズムに代わるパトリオティズム;「バスケット3」の実現)
第5部 ポーランド―千年来の隣人(ギエレクとの一致;戦略的包囲;理解と信頼を求めて;アウシュヴィッツ;後退する統制経済;ギエレクからマゾヴィエツキへ;千年来の隣人)
結語 ドイツの政治が必要としているモラル