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出版社内容情報
新中国の明るい未来を信じた知識人を待ち受けていたものは,革命の熱狂と政治の非情な論理が生んだ,告発と暴力の残虐な鎖であった.動乱に翻弄されながら,祖国への信念と家族愛を貫いた女性の感動の手記.
内容説明
新中国の明るい未来を信じた知識人を待ち受けていたものは、革命の熱狂と政治の非情な論理が生んだ、告発と暴力の残虐な鎖であった。男児を産み、幸福に浸っていたある朝、右派の宣告を受けた楽黛雲は、党籍を剥奪され、農村での労働を課される。そこで目のあたりにした凶作と飢餓の凄まじさ。あこがれの毛沢東との対面を果たし、名誉回復への淡い期待もつかのま、文化大革命が勃発、全土は狂乱の渦に。夫・湯一介は批判の標的とされ、北京大学内では紅衛兵の陰惨な派閥抗争がエスカレートしていく。中国解放―反右派闘争―文化大革命―天安門事件の40年にわたって、首都・北京と地方農村を舞台に、あらゆる階層の人民を席巻した、終わりなき中国革命の壮絶なクロニクル。
目次
1 女神は去った
2 裁きの連鎖
3 人民の列から追放されて
4 一握りの胡桃
5 階級闘争を忘れるな
6 農村を浄化せよ
7 解き放たれた暴力
8 赤色テロ万歳
9 天と地と