出版社内容情報
分断を決定的なものとした朝鮮戦争とはいかなる戦争だったのか.2つの国内勢力の闘争が別の形で継続されていった内戦として捉え,1950年6月に突如として始まったという通説を批判する.豊富な写真により戦争の実態を再現.
内容説明
朝鮮の分断を決定的なものにした朝鮮戦争とはいかなる戦争だったのか。二つの国内的勢力(反植民地闘争にもとづく革命的民主主義運動と、不平等な土地制度と結びついた保守派の運動)の闘争が別の形で継続されていった内戦として捉え、1950年6月に突如として始まったとする通説を批判する。豊富な写真により、内戦と干渉の実態をヴィヴィッドに再現する。
目次
外からの干渉と分断
朝鮮戦争勃発
北朝鮮への戦争の拡大
完全に新しい戦争
戦いながらの交渉
再統一なしの休戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晴天
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朝鮮戦争について開戦前の南北における騒擾から停戦後の帰還捕虜への警戒まで、豊富な写真を交えつつ概観する。両陣営とも兵士市民への敵の影響を恐れ、敵占領下にある/あっただけで街は攻撃され、敵の影響があるかもしれないだけで拘束拷問されかねなかったのは地獄という他ない。写真は、全裸にされた捕虜や紐でくくられた捕虜、吊されたスパイ、半裸にされた女性兵士(かどうかも判然としない)など異様なものが目立ち、しかも背景が悉く砲爆撃で荒野と化しているなど、米中南北あらゆる当事者が狂騒して破壊と虐待を繰り返したことを窺わせる。2018/02/19
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