田沼意次の時代

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田沼意次の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000012744
  • NDC分類 289
  • Cコード C0021

出版社内容情報

硬直した幕藩制社会変革への期待が庶民の胸に膨らむとき,意次は登場した.新知識を貪欲に吸収し,鋭い財政感覚をもった彼は,次々に革新的な政策を打ち出してゆく.金権政治家のイメージを払拭し真の意次像を提示する.

内容説明

硬直した幕藩制社会変革への期待が庶民の胸に膨らむとき、意次は登場した。新知識を貪欲に吸収し、鋭敏な財政感覚をもって新しい経済秩序の樹立を目指す彼は、ロシアとの交易を含む革新的な政策を次々に打ち出してゆく。だが、その行手には松平定信率いる保守派のクーデターが待ちうけていた。金権政治家のイメージを払拭し、真の意次像を提示する。著者会心の作。

目次

プロローグ 郡上一揆と田沼意次の登場
第1章 田沼意次の虚像と実像
第2章 吉宗の退陣と意次の登場
第3章 田沼意次の政策
第4章 田沼時代の社会
エピローグ 「遺書」を通してみた意次の人がら

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

8
井沢さんの逆説シリーズに、弓削道鏡、足利尊氏、田沼意次の3人が日本史における3大悪人だとされている。本書にも同じ記述が見える。田沼直系の子孫田沼道雄氏が、学生時代日本史の授業が、江戸中期に近づくと口実をつけて学校を休んだ、とあるが、従来の田沼像は、賄賂にまみれた腐敗政治家の象徴のようなイメージであった。しかし当時の状況、資料を事実に照らしてみると、それが偏っていたことが分かる。田沼についての1次資料は戦災で失われ、唯一残されているのが遺書だけである。遺書には倹約と農民への増税を禁止する誠実な人柄が見える。2016/06/13

山中鉄平

1
田沼意次=賄賂=悪というイメージ を埋め込まれた世代だが最近は経済改革者であったというポジティブな情報に触れる様になってきた。「羽州ぼろ鳶組」シリーズでは正義のおじさんである。本書は著書が歴史家故実資料に基づき客観的に田沼意次とその時代が描かれるがとても面白い。遺言からは堅実で心優しい人柄が偲ばれるし北海道開拓政策は開明的である。当時の一揆の事情とか日本とアイヌの関係とかが書かれ興味深く読ませていただいた。2025/01/30

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