出版社内容情報
戦中の「近代の超克」論,1960年代の近代化論,そして近年のポストモダン論をも射程に収めつつ,政治,文学,哲学から大衆文化,社会運動に至る局面で戦後日本を総括する.米国の日本研究者たちとの画期的な共同研究.
内容説明
戦後精神史とは何か。日本近代史において戦後精神はいかに位置づけられるか。戦中の「近代の超克」論、1960年代の近代化論、そして近年のポストモダン論をも射程に収めつつ、政治、文学、哲学から大衆文化、社会運動に至る局面で戦後日本を総括する。シカゴ大学を中心に活躍する日本研究者たちの積極的な参加を得て初めて可能になった日米共同研究。
目次
戦後日本における社会科学と人間的挑戦(テツオ・ナジタ)
現代日本の精神構造(神島二郎)
ポスト・モダンの暗示(H・D・ハルートゥニアン)
「60年安保」の精神史(高畠通敏)
戦後思想の見取り図(渡辺一民)
廃墟に立つ理性―戦後合理性論争における和辻哲郎の位相(ウィリアム・R・ラフルーア)
戦後初期における批判的マルクス主義の運命―梅本克己の主体性論(J・V・コシュマン)
戦後思想と竹内好(松本三之介)
戦後ナショナリズム論の一側面(杉山光信)
科学・二つの文化・戦後日本(ヨウイチロウ・ナンブ)
戦後文学から今日の窮境まで(大江健三郎)
1970年の文学状況―古井由吉『円陣を組む女たち』をめぐって(前田愛)
「悲惨」な島国のパラドックス(ノーマ・フィールド)
誰が決定し誰が語っているのか(マサオ・ミヨシ)
戦後日本における死と詩的言語(酒井直樹)
戦後の戦争歌・喪の戦後歌(山田宗睦)
二つの自殺の物語(アラン・ウルフ)
戦後と「近代後」(キャロル・グラック)
戦後日本の国際的な歴史(ジョセフ・M・キタガワ)
民衆娯楽についての覚え書(鶴見俊輔)
戦後民主主義と日本映画(佐藤忠男)
日本的経営論の位相(三戸公)
戦後における労働組合の「民主化・近代化」(牛窪浩)
〈民衆理性〉の存在証明(栗原彬)
-
- 電子書籍
- 浮気目撃からのプロポーズ!?~復讐しな…
-
- 電子書籍
- シリーズ心の糧七 BoBoBooks