出版社内容情報
古代染色の復元『昭和版延喜染鑑』を小社より刊行し,60余年の研究成果を公にした著者は,また草木染を今日に甦らせた先駆者として知られる.本書はその研究の傍ら折々に綴った小文を収めた滋味溢れる随筆集.
内容説明
染色や織物、着物の選び方や口紅のこと、酒の味や長寿の秘訣、菊池寛などの思い出の人びと等々、豊富な話題に滲む鮮やかな語り口は、齢93歳にしてなお艶やかでさえある。草木染の先駆者、古代染色研究の第一人者、『昭和版延喜染鑑』の著者が綴る多彩な随筆。
目次
色を明るく美しく
あざやかな沖縄の色、赤と黄―海を渡る沖縄の民芸
正倉院の和紙の質調査
法隆寺の夜を想う
長沙馬王堆漢墓の木棺の彩画は油絵か
ペルシャのカーペットと中国の毯子
新潟県庵地窯を見る
長寿と美について
流行基調としての「エキゾチック・ジャパン」
うこん・藍染など
べに花・紅染
着物の選び方
「万葉」の色彩
「玉葱の皮」染
染つれづれ―私の天然染料研究事始
「書」について
新村出先生のことなど
故・三宅工芸館長を讃える
「禁断の木の実」
日々これ好日―語源のことなど
あの頃この頃
思い出すことなど
懐古
酒の味
身辺雑記
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