出版社内容情報
啓蒙主義から観念論にいたる思想史上の黄金期に、哲学者・文学者が注視したのはスピノザであった。危険視されていたその哲学への接近と反発、そして摩擦的読解の連鎖が豊饒な哲学革命を生み出してゆく。「スピノザ・コネクション」が切り拓く新たな哲学史の地平。
内容説明
啓蒙主義から観念論にいたる思想史上の黄金期に、哲学者・文学者が注視したのはスピノザであった。危険視されていたその哲学への接近と反発、そして摩擦的読解の連鎖が豊饒な哲学革命を生み出してゆく。「スピノザ・コネクション」が切り拓く新たな哲学史の地平。
目次
序 「スピノザと」読み解く近代ドイツ哲学史
第1部 ドイツ啓蒙主義とスピノザ(主義)(ピエール・ベールと『歴史批評辞典』の「スピノザ」;ライプニッツの神学政治論―合理主義の系譜;凡庸さの問題、あるいは、誰がスピノザを殺したか?―クリスチャン・ヴォルフのスピノザ批判 ほか)
第2部 汎神論論争とその周辺(レッシングとスピノザ;スピノザとメンデルスゾーン―汎神論論争が抱える「神学・政治問題」;ヤコービとスピノザ論争 ほか)
第3部 カントとドイツ観念論のスピノザ受容(カントとスピノザ/スピノザ主義;フィヒテ知識学の展開におけるスピノザ批判の重要性;若きシェリングのスピノザ主義 ほか)
著者等紹介
加藤泰史[カトウヤスシ]
1956年生。椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授・一橋大学名誉教授。哲学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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