随眠の哲学

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随眠の哲学

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  • サイズ A5判/ページ数 245p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000010627
  • NDC分類 181
  • Cコード C3010

出版社内容情報

煩悩を表わす仏教語「随眠」から出発して存在の根拠の問題に肉薄してゆく著者の思索は惜しくもその死によって中断された.東洋西洋両哲学の統一を企図した著者最後の思索の跡を示す遺著.(校訂・編集 酒井修)

目次

前篇 存在の根拠の問題(随眠と煩悩;東西論理思想の展開と展望―ロゴス論理からレンマの論理へ;「エクシステンチア」の歴史と意味。「エッセ」の根拠としての「エクシステレ」;喩言。死の否定と無の否定;レンマの論理的体系化と「即」および「非即」の理解 ほか)
中篇 個物と無的一般者の問題(「もの」の根拠を表明する論理、「故」;個物の限定の問題。逆対応の論理への批判;中観哲学および般若の論理と根拠の問題 ほか)
後篇 即非の論理(般若思想から即非の論理へ;西田哲学の根本概念の批判的吟味と補完;東洋思想の極意たる「非」。般若および即非の思想の批判 ほか)