出版社内容情報
人民戦線戦術はいかにして生れ,いかなる影響をおよぼしたのか.内部の論争,各国共産党の動向を,厖大な資料の分析を通じて,スターリンの「鉄の独裁」というイメージを批判し,人民戦線戦術を歴史的に位置づける.
内容説明
本書で私は、1930年代におけるソ連邦の活動のもう一つの領域、すなわち共産主義インターナショナル(コミンテルン)の仕事を究明する。これには、コミンテルンとソ連邦の外務省(外務人民委員部)との間の、またコミンテルンと各国共産党との間の相互作用の検討が含まれる。これらの題材のいずれも、これまでこの主題に関する文献においては、十分扱われてこなかった。1935年の第7回大会は、コミンテルンをソ連邦の政策とイデオロギーの傍観者の地位へと追いやった長い過程の絶頂を画したのであり、本書もそこで終わっている。
目次
第1部 モスクワでの出来事
第2部 各国共産党とフロント
第3部 大団円
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- 和書
- みさきのあかり