出版社内容情報
ソ連・東欧の地殻変動の中でドイツは統一を果たし欧州の大国として甦った.本書は旧東ドイツ国家の実態を究明した上で,真の統一の困難さの原因を究明.さらに極右の動向や’94年選挙を分析し,今後の対欧州関係を予測.
内容説明
ドイツ統一とは歴史の偶然の産物であった。シュタージ、壁の構築、権力構造など旧東独の実態を明らかにし、その体制矛盾とソ連・東欧の地殻変動とから統一を捉え、真の統一の困難さの原因を分析。さらに極右の動向や94年統一選挙の結果を分析し、EUの拡大深化とからめてヨーロッパにおけるドイツの将来像を予測する。滞独25年の政治学者による現代ドイツ論。
目次
第1章 〈シュタージ〉と私
第2章 党の盾と剣シュタージ
第3章 東ドイツ体制の崩壊
第4章 統一ドイツの試練
第5章 極右の跳梁
第6章 ヨーロッパ統合とドイツ
第7章 九四年総選挙の意味するもの
第8章 ゴータにありて