目次
第1章 芸術と狂気
第2章 美への参加
第3章 目ききへの批判
第4章 知識の恐怖
第5章 芸術の機械化
第6章 芸術と意志
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちあき
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高名な美術史家のBBC講演をもとにまとめられた芸術論。翻訳は少し硬いところもあるけれど、パノフスキーの大著に挑むことを考えたら断然手にとりやすい。前提となる知識はティツィアーノの代表作が思いうかぶ程度で大丈夫。シェーンベルクをきいたことがあったり、ボードレールの批評を読んだことがあればいうことなし。ベンヤミンの「複製技術時代の芸術作品」が必読文献に指定されているような学生さんは芸術と機械化を論じた章だけでも読んでみては…と思うのだけど入手困難でとても残念。文庫で出しなおしてはどうでしょう岩波書店さん。2011/06/08