出版社内容情報
王政復古から廃藩置県に至る明治新政府の政策活動の検討を通じて、近代天皇制の複雑さを解明する手掛かりを探る。<初版1976年>
内容説明
近代天皇制についての実証的検討。とりあつかう時期については、王政復古‐廃藩置県の期間に限定した。この時期の分析によって近代天皇制総体の複雑さを解明する重要な手がかりを得られるのではないかと予想したのである。
目次
第1章 倒幕派と内乱(薩土盟約;倒幕密勅下付・王政復古クーデター ほか)
第2章 戊辰戦争期の諸問題(西日本の鎮撫;徳川家処分(江戸開城まで) ほか)
第3章 版籍奉還をめぐって(朝敵諸藩の処分;賞典禄 ほか)
第4章 藩体制の動揺(政府の動向;諸藩の動向 ほか)
第5章 廃藩(廃藩の実施;身分制度の変化 ほか)