出版社内容情報
陰陽道に秘められた「方忌み」と「方違え」.この星辰の運行にかかわる習俗はわが王朝文学にもしばしば現れるが,本書によってそのシステムの全容がはじめて明らかにされた.労作の待望久しい邦訳による決定版.
内容説明
わが王朝文学にしばしば現われる、星辰の運行に係わる習俗「方忌み」と「方違え」のシステムを解明した画期的な労作。透徹した方法と厳密な考証によって、ここで陰陽道に秘められたその姿がはじめて明らかにされた。本書は、輝かしいフランスの日本学とその泰斗フランク氏の青春の書であり、仏語版刊行以来、永らく刊行を待望されていた日本語による決定版である。
目次
第1章 予備知識―陰陽道とその著作
第2章 平安時代の宗教生活における陰陽道の役割
第3章 方忌み(方角禁忌)とその諸形態
第4章 方違え
第5章 天一または中神
第6章 太白または一夜廻り
第7章 大将軍
第8章 金神
第9章 王相