出版社内容情報
人権宣言には女の人権は含まれていない―これを最初に批判し「女の権利宣言」を書いたのがグージュ(1748~93)だった.美しく才気に恵まれながらも最期は反革命の汚名をきせられギロチンの露と消えたその波乱の生涯を描く.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mana
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オランプはフランス革命の人権宣言が男性だけのものだったことに対して抗議したフェミニストの先駆け。最近(80年ごろ)取り上げられるように(フランスで)なったらしい。日本ではまだまだ無名著者のオリヴィエ・ブランは新進気鋭のフランス革命史研究かでオランプを有名にしたのも彼女らしい。 とても良く調べてあると思う。とても面白かった。物語性よりも研究書という感じで川島慶子のマリー・キュリーみたい。オランプのキャラクターも気に入った。非難されるほど闘志が燃え上がるトコとかつい感情的になってカッとなってしまうトコとか。2011/07/13