出版社内容情報
日本の中世文化を,深い民衆的基盤をもつ身体的パフォーマンス文化として捉えることを通して,その全体像を浮かび上らせた斬新で刺激的な日本文化論.日本文化の原基としての中世像を描き切った力作.
内容説明
踊り念仏、田楽、連歌、能、花、一揆、稚児などを相互に関連づけながら、世阿弥に至る中世芸能の展開、民衆的共同性のあり方、日本人のセクシュアリティ、天皇制の本質等について考察する。
目次
第1章 演劇としての宗教
第2章 バサラの時代
第3章 宴の身体
第4章 夢幻能の発生
第5章 稚児と天皇制
第6章 稚児としての世阿弥
第7章 花・幽玄・しほれ
第8章 能の空間と修辞
第9章 世阿弥の身体
第10章 カマエの成立
第11章 紀貫之と世阿弥