出版社内容情報
世界的水準の医学技術とは裏腹な,現代日本医療のかかえる現実.解決の糸口は,日本社会全体を考え直すことにあるのではないか.シベリア抑留後50年の臨床体験の苦衷を語り,改革への地道な努力を訴える.
内容説明
尊厳死・病名告知の是非、医師・患者・看護婦の相互不信、病院破産、問われる医師の使命感―。世界的水準の医学技術とは裏腹に、現代日本医療の現実はさまざまに厳しい。その解決の糸口は、日本社会のありかたそのものを考え直すことにあるのではないだろうか。50年にわたる臨床体験をありのままに証言し、改革への地道な努力を訴える。
目次
1 医師となるまで
2 大学医学部にて
3 軍医として
4 内科教室の時代
5 戦後の国立病院にて
6 組合立総合病院の時代
7 停年退職の後に
8 特別養護老人ホームにて
9 歴史的条件の中で