出版社内容情報
遊びは人間存在の最も深い所に根ざしている.この遊びの世界を,体力や記憶力の競争,偶然への賭け,偽装,眩暈,の四つのカテゴリーに区別する.古今東西の資料と明晰な分析によって,遊びの世界の秘密へ読者を誘う.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はやと
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遊びの4要素について言及された本。ただ本書は遊びを分解したというよりも遊びと人類史との関係性について言及している。そのため遊びの4要素自体は前半部分の説明で終わっている。 これまで考えてこなかった価値観を提供するという点では興味深いが、文体が古いこと、日本人にはなじみのない遊びが多く登場することから読み進めるのは少し難しい。 ただ4要素自体は100ページ弱なのでその部分だけ読むだけでも十分価値はある。 未読ではあるが後年出版された講談社出版のほうが巻末の資料等充実しているようである。2025/07/29