内容説明
雪のごとく白い肌、森のごとく黒い髪、血のごとく赤い唇―美しい森の城の王女アルパツィアは、十四歳になった冬、城を襲った征服王ドラコによって連れ去られ、陵辱される。ドラコの王妃となった彼女は、「豊穣の女神デメトラの土地」と呼ばれるベルグラ・デミトゥで、敵に囲まれ心を閉ざしたまま、一人の赤ん坊を産み落とす。コイラと名づけられ、乳母に育てられた赤ん坊は、七歳になったある日、城で時折見かける氷のように美しく冷たい女が、自分の母であることを知るのだが―。さまざまな物語要素がまるで鏡のように乱反射し、紡ぎ出されるタニス・リーならではの美しくダークなエロティック・ファンタジー。愛を求めてさまよう二人の「白雪姫」の物語。
著者等紹介
リー,タニス[リー,タニス][Lee,Tanith]
1947年にイギリスのロンドンで生まれる。CatfordのPrendergast Grammer Schoolで中等教育を受け、9歳の時から創作を始める。卒業後は図書館の助手や店員、文書整理係、ウェイトレスなど様々な仕事に就き、25歳の一年間は美術大学で学んでいる。1970年から1971年にかけて、子供向けの本を3冊出版。1975年にDAW Books USAが『The Birthgrave』を出版。その後立て続けに26冊が出版され専業作家となった。長きにわたり世界中で愛読され続ける彼女の作品は、長編、短編、シリーズものなど、15カ国以上で翻訳されている
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感想・レビュー
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