内容説明
消費され、捨て去られるものの中に、時代の本質は隠されている。「B級学」とは、大衆文化のフィールドから、記憶に埋もれる時代の種子を掬い、歴史的・社会的に正しく発芽させようとする極めて、現代的な学問である。伝説の東大『マンガ文化論』講演を完全収録。
目次
第1章 東大講演―日本マンガ文化の過去・現在・未来形(今のマンガ評論ブームが、マンガ評価の混乱を生んでいる;『ミナミの帝王』や『こちら葛飾区~』は、平安文学の散佚物語と同じ ほか)
第2章 B級学的現代マンガ家論(内田春菊―「人生即作品」の凄み;望月峯太郎―異物の時代の作家;横山光輝―アルチザンの光と影;唐沢なをき―「誰かが先にやるかもしれない」の恐怖)
第3章 マンガ、アニメはどこへ行こうとしているのか(私が貸本B級マンガにこだわるワケ;少女マンガを活性化させるために;『忍者武芸帳』から『エヴァ』へ至る道 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とんび
2
弟のマンガ評論が載ってるのに期待したけど、作品論的には、わりと当たり前の事しか書いてなかった。「このころのなをきは生気を失ってた」的なところに、へーそーなんだー、とか思ったけど。B級でも比較的メジャーどころの漫画が中心で、漫画自体の図版も少なく、タイトル負けな感じ。2013/05/02
ヒビモリシタロー
1
再読。1999年4月初版。前半は東大駒場祭における講演録(4時間ぶっ続けだったそうな)とマンガ家評が4人ぶん(内田春菊・望月峯太郎・横山光輝・唐沢なをき),後半は短めのコラム集。衒学趣味は控えめなほうで読みごたえがあり,結果くたびれる。石ノ森章太郎の晩年が不運だったというのはなるほどと納得しちゃった。2022/06/05
hiroshi0083
1
15年前に買ったこの本、一時期は僕にとってのバイブルだった。当時は何度も読み直し、著者の卓見に感心したものだった。今回は東大講演と、横山光輝評論の項を数年ぶりに再読。僕が今でも影響を受けている箇所が散見出来、個人的に興味深かった。文中には、B級作品への著者の熱い情熱がふんだんに散りばめられていて、そのパワーは今も健在で圧倒される。だがその一方、今では首をかしげざるを得ない箇所が多数存在。何よりも、B級作品を大事にするあまり、A級作品をともすれば蔑ろにしているようなスタンスには大きな疑問を感じた。2014/05/04
pochi
0
1999年 4月25日
1977年から
0
1999年




