眼聴耳視 塙保己一の生涯

花井 泰子【著】

柏プラーノ（1996/06発売）

• サイズ A5判／ページ数 286p／高さ 22cm
• 商品コード 9784906510597
• NDC分類 289.1
• Cコード C0023

目次

保己一の誕生
寅之助の家
発病
失明
江戸へ
弟子入り
貸金取り
学問の道
素晴らしき隣人
衆分となる
ひとすじの道
叢書の名は『群書類従』
検校となる
『大日本史』の校合
座中取締役拝命〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[偽バッジョ]

目が見えなくなったために生来の頭の良さに集中力が上乗せされてパワーアップ。そんな能力の持ち主でも合わないことをやらせてしまったら自殺寸前まで行くほどからっきし。命を捨てるほどの覚悟をもって念願の道へ進んだ時のパワーは周囲の人間が応援せずにはいられない凄まじさ。あれで目が見えてたらその能力ゆえに逆に身を滅ぼしてたよと周りが引いちゃうくらい。盲目の差別意識を逆利用した借金取り立てが現代に通じるえげつなさ。息子を暗殺した人間がまさかの伊藤博文。

2015/05/05