出版社内容情報
時は、天下麻の如く乱れる後漢末の中国。劉備の熱情、曹操の怜悧、孫堅の豪気。覇業を志し、数々の伝説に彩られた英雄たちが起ち、或は興り、或は滅ぶ――。激しくも哀切な興亡のドラマを雄渾華麗に謳い上げる、北方『三国志』、いよいよ刊行開始!
内容説明
時は、天下麻の如く乱れる後漢末の中国。覇業を志し数々の伝説に彩られた英雄たちが起ち、或は興り或いは滅ぶ―激しくも哀切な興亡のドラマを雄渾華麗に謳い上げる北方版『三国志』第一巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
43
「三国志」は吉川英治さんのものを10年ほど前に読んだ。北方さんの三国志では、それぞれの登場人物が横断的に描かれ、特定の主人公にスポットを当てるというより、それぞれの人物の特徴を作者なりに強調した描き方をしている。この巻では劉備玄徳と関羽、張飛の義兄弟の契り。黄布の討伐、董卓の長安遷都、などを舞台に群雄の駆引きが描かれ、呂布や趙雲も登場し、臨場感あふれる合戦シーンが展開される。2010/11/14
もりのくまお
42
三国志と言えば吉川英治で、小口の色が変わるくらい読んだせいで逆に他の作者さんの三国志はほとんど読んだことが無かったです。読み友さんの感想を見て、手に取った次第。基本は三国志演義ですから、吉川版とも被るところもありますが、かなりオリジナリティ高い作品でした(かの有名な桃園の誓いが無い!)。劉備の印象が大分違うでしょうか。時々感情が押さえられなくなったり(これは夷陵の戦いの伏線?)、曹操に負け続けるのに微塵も感じられないくらいやたらと用兵が上手いことへの違和感だったり。あと、呂布もかな。2019/01/19
koba
26
★★★☆☆2012/10/07
タカシール
20
以前、吉川英治のを1巻だけ読んで諦めたことがある。知人に相談したら北方版を進められた。うん。なるほど読みやすい。男っぽさが全面に出ていてかつスピーディ。実は古書店で全巻を大人買いならぬ漢(おとこ)買いしてある(笑)2018/02/11
くろねこ
10
北方謙三氏の作品は、ハードボイルド物から読み始めて、水滸伝、楊令伝、岳飛伝、史記と読んで来て、今回は三国志のシリーズを読んでみようと思います。三国志は有名なエピソードを断片的に知っている位で、最初から最後まで通して読んだ事はありません。この一巻目で既に名前を聞いた事のある沢山の武将たちが登場して活躍していますが、中でも張飛と曹操が、今まで持っていたイメージと違って好印象でした。次の巻が楽しみです。2013/04/08