出版社内容情報
なぜ模型作りは楽しいのか。一億台突破のミニ四駆ブームを作った田宮社長が語る「工夫の楽しさ」。世界一の模型会社の秘密が明かされる。
内容説明
工夫につぐ工夫…工夫することが、なぜこんなに楽しいのだろうか。模型づくりは「男の花園」だ。模型ファンの知らない模型屋の話。
目次
第1章 木製模型との幸せな出会い
第2章 泣く泣くプラモデル制作に転向する
第3章 プラモデルは金型が命
第4章 取材こそ模型づくりの基本
第5章 とことんやるのがホビーの世界
第6章 山あり谷ありミニ四駆の十六年間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
226
なんかこの本読んでたら昔やってたミニ四駆を組み立てたりしてたころの興奮を思い出した。またなんか模型やってみよかな。ちなみにウルトラダッシュモーターを愛用してました。あとは著者を中心に社員さんに模型に対してのものすごい熱意を持った人ばっかりだなと思った。こんな熱意を持って働けたら幸せだなと思う。2016/07/01
ヒデキ
29
20数年振りに読ませて頂きました 田宮社長の商品作りの熱意とどうやって商品を売っていくかの流れを改めて知ることができました。 今のデジタル時代なら、「そんなもんかな?」と思うことも 手と足で商品を作っていったことがひしひしと伝わってきました。 2021/09/17
さすらいのアリクイ
18
文庫版を何度も読んでいるのですが。この本は色んなプラモデルやミニ四駆などを作り出している会社、田宮模型さんの苦闘と挑戦の歴史が書かれた本です。苦闘の部分、何度読んでも胃がキリキリします。会社が火事に遭うところとか、金型屋とのいざこざの部分とか…。そして、挑戦の部分。読んでいると、商品へのこだわりの積み重ねをずっと続けているなと。海外旅行がまれな時代に戦車の細かい部分を確認するために世界各地へ行ったり、ミニ四駆の大会の会場で、大会に参加している小学生たちが手作りしたパーツや、会場内の声に注目したりなど…。2016/01/12
aosora
7
田宮さんの模型に対する強い愛を感じました。『好きを仕事にする!』と言う、今の美談めいた考え方があるけれど、田宮さんや、トヨタの豊田社長etcはほんとに好きな事を仕事として突き詰めてますよね。昔だからアナログな事が多いと思うけど、それってとても大事なこと。模型やミニ四駆を金持ちの道楽にしないところに好感を持ちます。我が家のメンズも一時期ミニ四駆にハマりました。ほんとに奥が深いです。大人も真剣。子供がコースで無くしたパーツ一緒に探してくれたり、改造を手伝ってくれたり、親切な大人達も多く驚きました。2022/06/28
8-nosu
6
この本の初版は今から20年近く前の1997年。ちょうどプラモデルやミニ四駆にハマっていた頃。読んでいくにつれ、玩具店に入り浸り、改造に改造を重ねたミニ四駆を走らせていた当時の記憶が蘇ってきた。木製模型から始まり、ミニ四駆という一大ブームを巻き起こした田宮模型。そこには田宮模型社長である著者の田宮俊作さんの模型に対する情熱や愛情があった。模型の設計にあたり、実物を求め、世界各地の博物館やトイショーを周ることは模型を愛してなければできないことだと思う。久しぶりにミニ四駆作ろうかな。2016/07/31