内容説明
黒ひげ、キッド、モーガン、ドレイク…本書では、宝の山や海のロマンに取り憑かれた海賊たちの、船上での過酷な生活の様子や海賊船の構造、残忍な手口を克明に描きつつ、海賊たちが世界史の中で果たした役割と位置づけを明らかにする。貴重な資料も多数含まれている250点におよぶ図版とともに、夢と冒険だけにとどまらぬ、海のアウトローたちの現実の姿を浮き彫りにする。
目次
第1章 スペインの黄金の誘惑
第2章 沿岸の同胞たち
第3章 海賊探検家
第4章 地中海の私掠船
第5章 海賊行為の黄金時代
第6章 自由の国リバタリア―海賊のユートピア
第7章 海賊周航
第8章 フランスとアメリカの私掠船
第9章 アジアの海域
第10章 中国の海賊
第11章 今日の海賊
著者等紹介
コーディングリ,デイヴィッド[Cordingly,David]
オクスファド大学で近代史を修め、博士号を得てのち、グリニッジの国立海事博物館研究員として12年間を過ごした。現在、海事史に関するフリーランスの著作家兼コンサルタントとして活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カラヤ3
1
海賊と聞いて思い浮かべるイメージは17,8世紀ごろのカリブ海域で名をはせた海賊によってできたもので、本来海賊というものは紀元前から存在し、しかもほとんどが権力者と結びついたりして私掠船として活動しつつ海賊行為も行っていたようだ。また、帆船小説ではイギリス海軍はほぼ無敵だが実際は対仏、対米だけでなく対海賊との戦いにおいても負けていることがあるのにびっくりした。2021/06/25
karasu
1
海軍なんかでは上からの命令が絶対という時代に、一見そういう事からは縁遠い存在である海賊船の乗組員たちが船長を多数決によって選出したり、また、その船長を解任できるような仕組みがあったりして興味深い。船内という狭い社会の中で、皆がお互いを同一の立場の者として認識した結果だろうか。2010/12/10
amane
0
世界史の表舞台にも登場する海賊たちの話。6章「黄昏のカリブ海-海賊時代の終焉-」はパイレーツ・オブ・カリビアンの時代です。2010/04/19
s
0
海賊たちの普段の飲み物から乗組員構成から大全の名に恥じない情報量 多少難解ですがワンピースが好きな中高生男子くらいに与えたらわりと夢中になって読むのではないか2009/06/04
kliq
0
よーほー、海賊のほうが民主的だったとは