内容説明
先史時代から古代にかけて独自の歴史を展開した東北アジアは、中原地域に高度な政治的社会が成立した後も、その影響を受けつつ、南部地域に在地性豊かな青銅器文化を開花させ、西周末から春秋期にはその独自をさらに高めていく。本書は、こうした東北アジアの青銅器をめぐる集団の展開過程を、帯銘銅器の分析を中心として追究する。
目次
第1章 北部地域における青銅器文化の成立
第2章 西周初期燕国の形成
第3章 西周初期燕の埋納遺跡
第4章 殷系氏族の動向
第5章 遼西地方における青銅器文化の形成
第6章 東北南部地域における青銅器文化の展開
第7章 単鈕鏡小考
第8章 多鈕鏡の再検討
第9章 紀元前一千年紀東北アジアの首長墓
第10章 大ボヤール岩壁画と銅〓(ふく)
終章 東北アジアの青銅器文化と社会
著者等紹介
甲元眞之[コウモトマサユキ]
1944年広島県三次市吉舎町生まれ。1967年東京教育大学文学部卒業。1972年東京大学大学院博士課程修了。1972年財団法人古代学協会研究員。1977年熊本大学助教授。1994年熊本大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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