• ポイントキャンペーン

ユーラシア・ブックレット
中央アジアの朝鮮人―父祖の地を遠く離れて

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784885956331
  • NDC分類 334.521
  • Cコード C0336

内容説明

朝鮮半島からロシア極東に移住し、さらにスターリンにより、遠く離れた中央アジアに強制移住させられた朝鮮人達がいる。独自の生活文化を築いて今もその地に暮し続ける朝鮮人達の歴史と現状を報告する。

目次

第1章 朝鮮半島からロシア極東へ
第2章 スターリンの民族政策
第3章 ロシア極東から中央アジアへ
第4章 ソ連崩壊後の朝鮮人社会

著者等紹介

半谷史郎[ハンヤシロウ]
1968年、愛知県西春町(現、北名古屋市)生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒、財団法人ラヂオ・プレス勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)

岡奈津子[オカナツコ]
1968年、長野県茅野市生まれ。東京大学教養学部教養学科卒、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。現在、日本貿易振興機構アジア経済研究所研所員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

牛タン

4
内容:19世紀半ばに始まった朝鮮(現在の北朝鮮・ハムギョンプクト)からロシア領への移住、日本の朝鮮併合に影響されるロシアの朝鮮人政策、1937年の中央アジアへの強制移住、ソ連崩壊後の中央アジア各国の独立などを通して、「ソ連系朝鮮人」の辿った軌跡を追う。 感想:タシュケントで現地の風景に溶け込んだ朝鮮人を見たのが興味をもったきっかけ。共産主義に彼らが積極的に関わっていたことが印象的だった。また、朝鮮の文化を保持しつつも、言語的にはロシア語、政治的には居住地である中央アジア各国に馴染んでいるのも面白い2016/10/31

穀雨

1
帝政ロシア時代に現在の沿海州に進出し、その後スターリンによって中央アジアに強制連行された朝鮮人の歴史と現在がコンパクトに、わかりやすくまとめられていてとてもよかった。ロシア進出の理由が当時の朝鮮の人口圧力にあったことや、現地の朝鮮人のほとんどがいまや朝鮮語を話せなくなっていること、それでも中央アジアに進出してくる韓国企業と現地政府との仲介役などとして大きな役割を果たしていることは興味深かった。2015/02/08

宵子

0
旧ソ連にいる朝鮮系住人の歴史について書いたもの。当初は耕作できる土地や売り場を求めて極東へ進出した人々であったが、ソ連になってから日本軍スパイと疑われ、中央アジアへ追いやられ、そこで生活することを強制された。しかし、教育レベルが高い人も多かったこともあり、一部の人は中央アジアで重要ポストについたりもしている。一番の問題は、母国語を失っていることであり、朝鮮語を話せなければ、朝鮮人ではないというのは、どうか?と思った。2013/11/14

Motoshiман

0
中央アジアの国々ではバザールでキムチやその他朝鮮料理をよく見かける。それらの作り手である中央アジアに住む朝鮮系の人々の歴史が非常に分かりやすくまとまっている。2018/01/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/341241
  • ご注意事項