内容説明
あさま山荘銃撃戦・同志殺害の当事者として死刑判決を受けた著者が、20年の沈黙を破り、初めて明かす事件の全容。
目次
第1章 運命の闘争―1969
第2章 留置場の生活
第3章 生い立ち
第4章 新左翼運動と組合活動
第5章 草創期の政治組織
第6章 革命左派の誕生
第7章 武装闘争への道
第8章 7年の求刑と心の動揺
第9章 最高指導者奪還命令
第10章 交番襲撃とスパイ問題
第11章 銃砲店襲撃と山岳ベース
第12章 印旛沼事件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみふむ
6
永田氏の「十六の墓標」では終われなくて夫である坂口氏の心情を知りたくなった。永田氏は神経質で狭量、坂口氏は素朴で素直な感じがする。今迄の坂口氏の凶悪なイメージが変わった。2011/06/26
櫻井愛
3
勧められて読んだ本。あさま山荘事件というと、大きな鉄球のイメージがある。その程度で読み始めたら肝が冷えた。上下一気読みしたけど、なんでこの本を勧められたかわからないままでした。2023/12/31
belier
2
上巻は同志殺害の印旛沼事件まで。著者の生い立ち、関係者の人物描写、当時の社会情勢など、この最初の凄惨な事件に至るまでの状況説明はとてもわかりやすい。内ゲバ殺人で著者は当事者として、犯罪行為の重大さを認識しつつ異論を唱えることができずに状況に流されて行ったという。その当時は正しいと信じこんでいたという永田洋子に比べたらまともなようでいて、その時点で内省できる人が当事者でいられる感覚が逆に理解できない。組織が過激化するにつれ、弱気の虫に憑りつかれて脱落する人が頻出するが、そういう人の気持ちはわかる気がした。2020/07/26
たまうさ
2
この人は、ハッキリ言ってただのヘタレである!印旛沼事件の経過をよんでいると一貫して逡巡と後悔してばかりで、読んでいてイライラする。こんな男が連合赤軍のNo.3じゃ粛清も起こるってもんだ。少年Aこと加藤倫教は坂口弘はリーダーの器ではないと言っているが、さもありなん。2015/04/07
konaka
2
32014/10/11