出版社内容情報
20世紀最大のミステリー「死海文書」と「クムラン遺跡の関係は!?」20世紀最大の考古学的発見といわれる死海文書は、1947年、ベドウィン族によって死海沿岸のクムラン洞穴で発見された。以来長い間、これを書いたのは荒野に住むユダヤ教の一宗派、エッセネ派であるとする学説が主流をなしてきた。エッセネ派とは、パリサイ派、サドカイ派と並んで、紀元70年までエルサレムにあったユダヤ教三大宗派の一つであり、清貧と平和を重んじるその思想から初期キリスト教の源と考えられたこともあった。しかし、「クムラン宗団=エッセネ派=死海文書」という先入観を捨て、クムラン周辺の地形と歴史、そして写本群の相互に矛盾する複雑な内容を分析した結果、まったく新しい考えが浮かび上がる・・・紀元1世紀のエルサレム、政治・宗教の混乱と腐敗の中にあって、「死海文書」を著し洞穴に隠したのは誰だったのか?学会の定説に挑み続けたノーマン・ゴルブ教授の論争の書。原題:Who Wrote the Dead Sea Scrolls?―The Search for the Secret of Qumran
内容説明
20世紀最大のミステリー。「死海文書」と「クムラン遺跡」の関係は!?紀元1世紀のエルサレム、政治・宗教の混乱と腐敗の中にあって、「死海文書」を著し洞穴に隠したのは誰だったのか?学界の定説に敢然と挑み続けたノーマン・ゴルブ教授の論争の書。
目次
第1部 巻物の起源についての新説(クムラン台地;ユダヤ人の写本;1947年最初に発見された巻物 ほか)
第2部 科学、政治、そして死海文書(「神殿巻物」「トーラーの行為」とクムラン学者のジレンマ;権力政治、そして巻物独占体制の崩壊;クムラン学界の神話と科学 ほか)