感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
27
歴史。よくもまぁこんなに詳しく覚えておられるものだと感心した。人の名前はもちろんのこと、ここでこんなことが起きたとか、こんなことをさせられたとか。おそらく、戦後生き残った人たちと記憶を照らし合わせたり、残っていた書籍と整合されたりしたのかな?グロテスクな表現が少なく、ふりがながうってあるので、小学校中学年くらいからでも読める。個人的には戦後の内容をもう少し入れてほしかった。恐らく戦中よりも物資の面や占領下にあったという点で並々ならぬご苦労があったと思うので。2019/01/14
みさと
3
先日お亡くなりになったひめゆりの語り部、宮良ルリさんの手記。感情的な言葉も極端な表現も遣わず、抑制された語り口で自身の体験を綴る。それが逆に、語りながら思い出されている光景、手触り、臭いなどを包含しているのを伝えてくれる。読み返してみて、若い頃にはそれが読み取れなかったことに気付かされた。「知識」として読んでしまい、伝えたいと思っていることが受け取れなかったのだ。教育によって、兵隊にすら苦笑いされるほど心の底まで皇国臣民と化した少女時代と、殺された友人一人一人の名前をあげて、沖縄戦のありさまを伝える。2021/08/19
こらっと
0
今の今まで目の前で生きていた仲間が、次の瞬間命を落としている。沖縄戦を生き残った著者の淡々とした文章が逆に心振るわせる。2010/10/20
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