内容説明
朝鮮半島最南端の島、済州島は古くから海女どころとして知られ、海女はチャムスと呼ばれてきた。1930年代に海を渡って日本へ出稼ぎにきたチャムスは、5000人を越えた。千葉県の房総半島の漁村では、今なお年老いたチャムスたちが、海に潜り続けている。本書は、彼ら老チャムスたちの技と生の歴史を丹念に聞き集めたドキュメントである。
目次
1 和田浦―チャムスの“親分”たち
2 金谷―地元漁民との対立
3 竹岡―ダイバーたちに荒らされる海
4 保田―“天才海女”の半生
5 千倉―サトさんがいた海
6 天津―2人のチャムス
8 勝浦―図太くしたたかに生きて