感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
a43
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今月読書量少なっ!なんか一冊読んでおこーう。よし、この先生の著作なら、もう4冊目だし、(多少飛ばし読みしても)理解できるはず、ぱっと読んでしまおう、というけしからん動機で読み出したのだが、今迄の著作とは違い、作者の中編小説でなかなか面白かった。泣けた。戦後、悪徳金融業を経営し守銭奴となった主人公が原因不明の病で倒れ、入院中の臨死体験で、自分の守護霊(天使)たちとともに反省の旅に出るべく、自分の人生の走馬灯を見る。なんと、両親の出会いから!主人公が戦前の生まれで母が台湾人、人種差別の描写が辛い。2016/11/30