感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
16
そんなに遠くない未来、環境制御に失敗した結果、細菌雲が地上を覆い、マスクなしでは生存出来なくなった世界。神戸のニューポート分署の戦車隊に勤める婦警の尾崎レオナは、西宮市鳴尾町の単車屋さんで買ったバイクで、４３号線を使って通勤f^_^; ミニパトならぬミニ戦車ボナパルトをこよなく愛する過激な婦警を軸に、捕まえては逃げられる悪党「武悪」との追いかけっこに、人工知能や、人造生体などが絡む。実は、アップルシードも同時期なんだけど、三頭身キャラの似合いそうな本作の方が、士郎正宗の原点とも言うべきか？2014/01/05
とんかつラバー
8
大気は汚染されマスクをしたら生活はできるけど扇動や宗教がはびこり治安も悪い世界…ってまさに今では。荒れた大地を疾走する戦車！ドンパチ！コミカルなノリで士郎正宗作品の中では1番読みやすいかも。主人公がただの戦車好きの美少女でなくて彼女なりの正義が描かれてるのが良い。武悪の手下のケモ耳双子美女、攻殻機動隊でやまとん一号の装甲の破片売ってたw2025/04/25
ウオオオオオ
3
“くつ下で武装した男が赤い服の老人に暴行・窃盗を加える事件が今週だけで八件もあった！”が良かった。2020/05/03
腰ナス
3
面白かった。武悪の追いかけっこが陽気で良かったけど、赤ん坊を盾に取る辺りから真剣な風味になってきて何を目的とするか明かされるところではSFっぽさを感じた。攻殻にも似た話かなとさえ思う。最後の話の明るい締め方は好き2017/06/04
杜口
1
士郎正宗のエンターテイメントな部分が全面に出た本作。 戦車のボナパルトが大好きなレオナとレオナが大好きなアルの関係は進まぬまま、武悪一味とのドタバタな活劇が繰り広げられる。 本人の文にもあるが、こんな明るい話なのに警察が戦車を持つほどに治安が悪化した世界が舞台。 そんなねじれた部分に士郎正宗の作家性があるんじゃないかな。2018/09/23
