- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > アニメ系
- > アニメ研究本、マンガ論
内容説明
『ナウシカ解読』で明晰な宮崎駿論を展開した著者が、日本で2番目にオタクの心がわかっているまんが家・長谷川裕一を中心に、鉄腕アトム、鉄人28号からガンダム、エヴァンゲリオンにいたるオタクの遺伝子=SFの変容と可能性を描く、壮大な長谷川裕一&SF論。
目次
第1章 オタクの遺伝子としてのSF―長谷川裕一vs稲葉振一郎
第2章 マルチバースのビメイダー―長谷川裕一試論
第3章 長谷川裕一作品解題+オタク史年表
著者等紹介
稲葉振一郎[イナバシンイチロウ]
1963年生。86年一橋大学社会学部卒業。92年東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。岡山大学経済学部講師、助教授等を経て、2001年より明治学院大学社会学部助教授(社会倫理学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
28
知る人ぞ知るSF漫画家 長谷川裕一をテーマにした一冊。著者の稲葉さんは電波気味で対談パートでもインタビュアーであることを忘れてマイペースに話しますが、担当編集がフォローしたり、長谷川先生も(焼き肉をご馳走してもらっているためか)おおらかにかわしながら面白い話を披露してくれています。特にサンライズから依頼を請けて書いた作品は裏話が充実していて、富野由悠季監督に対してもけっこう強気でストーリー変更の提案をしたことを語っていたので面白かった。マンガを描く上でのスタンスも筋が通っているのでより魅力を感じた。2022/07/28
Z
5
長谷川裕一って人読んだことないのに、なぜか読むという、わけわからない読書をしてしまった。半分対談、半分論考。対談でsf小説がどう読まれてきたか、やsf小説の類型をやっていたり、そこはためになった。しかし、長谷川裕一って人を読んだ人が読んでも、論として半端な気がする。2016/06/09
マサトク
2
長谷川裕一の研究本。さすがという他ない。あまり付け加えるべきところはないなあ。富野のガンダム・サーガとの絡みの考察には唸らされる。そう、ガンダムはオカルトだし、幽霊譚なんだよな(「ユニコーン」があのように終わったというのも示唆的)。読まれるべき。2017/05/13
乙郎さん
2
すごい情報量。マップスも読んでみたくなった。ガンダムに関する背景知識がある人ならより楽しめると思う。2009/05/28
tkm66
1
著者、当時も微妙だったが、最近は「???」ですなあ。2005/04/22