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コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872338362
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0097

内容説明

188発の弾丸を乱射し13名を殺害した、コロラド州・コロンバイン高校のエリックとディラン。あの「アメリカ学校史上最悪の1日」のすべてを、今、“生き残った”クラスメイトが綴る。

目次

1 コロンバイン(「ここから離れろ」;なぜ?;ノルマンディ小学校;テレビゲーム;コロンバインの新入生たち ほか)
2 アフターマス(悪夢の始まり;レイチェル;答はない;ぼくが疑われる;家族たち ほか)

著者等紹介

ブラウン,ブルックス[ブラウン,ブルックス][Brown,Brooks]
1999年コロンバイン高校卒業。銃撃犯の2人、エリックとは高校1年、ディランとは小学1年のときに知り合う。マイケル・ムーア監督によるドキュメンタリー映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』(02年)にも参加。現在、コロラド州リトルトン在住

メリット,ロブ[メリット,ロブ][Merritt,Rob]
1998年アイオワ大学ジャーナリズム学科卒業。現在はアイオワ州マーシャルタウンの新聞記者

西本美由紀[ニシモトミユキ]
熊本県生まれ。聖心女子大学英文学専攻卒業。新聞社、米国の州政府駐日事務所勤務などを経て、現在はウェブページ翻訳、歌詞対訳なども手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

20
1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件の犯人の少年2人と友人だった同級生の手記。スポーツマンが頂点として君臨するアメリカのスクールカースト。おそらく日本のそれよりも激しく強固なその枠組みの中、そこの最下層で嘲りや罵倒を受け続けた少年たちの中で熟成されていった怒りと狂気。ほんの少しだけ何処かで何かが違えば、誰かが気づいていれば、そして少年たちでも銃が簡単に手に入る社会でなければ起きなかったであろう悲劇。この子たちに気づけるような、他人が内部で燻らせている感情にセンシティブな人間になりたいものですね。2020/04/21

浅西マサ

5
著者は犯人のディランの幼なじみのブルックス・ブラウン。彼は犯人のエリックとも同級生で、過去にエリックとのトラブルでネットで殺害予告もされていた。にも関わらず彼は犯行寸前のエリックに遭遇して、声をかけると「お前の事は嫌いじゃない、ここから離れろ、家に帰るんだ」と宣告される。私はいつもこういう風に人生をギリギリに生還した人に思いを馳せる。生き残った彼は共犯を疑われたり非難されるが、映画ボーリングフォーコロンバインに出演する。亡くなった人や悲嘆にくれる人の為に、彼しか聞けなかった言葉を語り続けて欲しい。2018/11/18

菱沼

4
コロンバイン高校の生徒二人が銃と爆弾で生徒たちと教師を殺傷した後、自死した。加害者の友人でもあった少年が書いた本。親よりも友人に対して心を開く年代だけれど、著者ブルックスの場合は比較的コミュニケーションを取り合っている家庭だったように思う。加害生徒二人の家庭環境だって、特に悪かったとは感じられない。はっきり「悪」と記されているのは学校、そして警察だ。『学校に行かなければ死なずにすんだ子どもたち』という本があったっけ。久しぶりにスティーブン・キング『ハイスクール・パニック』を読み返そう。2019/07/28

あきくま

4
昨日まで一緒に授業をさぼり、煙草を吸ったりふざけあった友達が、全米を震撼させるモンスターになってしまったことへの驚きと、友達が友達を殺したことへの戸惑いや葛藤、共犯者と名指しされた孤独と憤りが書かれている。衝撃的な事件を起こしたものは何だったのか。教育者や心理学者等ではなく、犯人の友達が自分の友達を語る事でモンスターではない、追いつめられ絶望した高校生の姿が見えてくる。学校関係者や警察等大人社会への不信と絶望、それを乗り越えようとする姿勢が被害者と加害者への弔いのように思えた。2010/09/14

みみ

3
鳥肌です。いろんな意味で。 私にはこの勇気があるだろうか?  高校生の、学校内銃乱射事件、そばにいた。自分は逃げた。 苦しくて辛くて、なぜそんなことが起きたのか、調べて語る本。その作業はさまざまに邪魔される。警察に容疑者扱いされ世論にさらされ・・・。でも、やり遂げて1冊の本にした。憎しみや暴力が心に生まれる過程をまざまざと見る・・・感服です。 一人一人のストーリーがある。2014/03/29

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