内容説明
本書は、文部科学省、ひきこもり地域支援センター、精神保健福祉センター、医療機関、大学や企業のカウンセリング・ルーム、民間の支援機関、家族会、居場所等でひきこもり支援に関わってきた執筆者らが、それぞれの立場からあらためてひきこもりとその支援を考えたものである。ひきこもり当事者・家族のニーズと支援機関が提供できる支援とのずれを埋めるためにはどうしたらよいのか。当事者・家族の心情や状況を理解したうえでどのようなサポートができるのか。支援者がぶつかる壁を乗り越えるための指針となる一冊。
目次
第1部 ひきこもり再考(「ひきこもり」対「自立」でよいのか―リカバリーの視点から;あらためてひきこもりを考える;心のゆとりを作るためには;若者の居場所の構想)
第2部 これからのひきこもり支援(札幌市/北海道における取り組み―地域社会におけるひきこもり支援1;長野県における取り組み―地域社会におけるひきこもり支援2;わたげの会における取り組み―民間におけるひきこもり支援1;家庭からの離脱がひきこもりには必要―民間におけるひきこもり支援2;ひきこもる家族への支援と課題)
第3部 ひきこもりのさらなる理解に向けて(ひきこもりの支援 研究と実践の循環;ひきこもる若者の抱える不安;ICTはひきこもり支援に役立つのか)
著者等紹介
高塚雄介[タカツカユウスケ]
中央大学文学部哲学科卒。中央大学学生相談室、早稲田大学健康管理センター、常磐大学を経て、明星大学教授・大学院人文学研究科長、明星大学名誉教授。この間,精神科クリニック臨床心理士、東京学芸大学学生相談室員、東京都教育相談センター・東京都児童相談センタースーパーバイザーなどを務める。約40年渡り、さまざまなタイプのひきこもりの対応と、研究にあたる。現(一社)メンタルヘルス・ビューロー理事長。(公財)日本精神衛生会理事、元日本精神衛生学会理事長。(公財)日本臨床心理士資格認定協会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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