出版社内容情報
「あいつに伝えとけ。お前は俺たちの敵だってな。思い通りにはさせねぇよ」
呪殺を請け負う白装束の教団、廃墟に眠る不老不死の妙薬、旧校舎の神隠し、黒猫が誘う路地裏…
隻腕の見鬼・千早とビビりの堅物公務員・大野木が斃すべき怪異と対峙するバディホラー第6弾!
装画:げみ
内容説明
隻腕の見鬼・千早と、ビビりの堅物県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人ではないモノどもが集う場所、決して遠くはない背中合わせの異界で、人の情念や想いが引き起こす数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める、夜行堂店主の真の目的とは…。
著者等紹介
嗣人[ツグヒト]
熊本県荒尾市出身。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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眠る山猫屋
39
誰かが語ったように、確かに怪異譚の焼き直し感は、ある。それでも面白いんだから仕方がない(笑)きさらぎ駅を通過していく電車から帰還した男の話(このエピソードには主人公たちは一切登場しないし)が、神隠しに繋がっていたりする。旧校舎の鏡、山の神への秘祭、ありがちなモチーフを巧く料理している。今回は、怪異は控え目だったが鷹元楸が歪んだ人間たちを統合し、行動を開始した。羊の皮を被った遠野くんがキーマンなのだな。猫に導かれて辿り着くバーみたいなエピソードで癒してくるのもズルい(笑)2025/01/20
tawagoto_tsukai
2
今回も、如月駅線の終点の話や夜の学校の話、宗教団体の話など、めっさ読みごたえがあった。とても満足。 猫のバーは行ってみたい!2025/01/20