内容説明
インド北部、ヒマラヤの西のはずれにあるラダック。そこには決して怒らない人びとが暮らしているという―その言葉に誘われるようにラダックを訪れた著者が、新たな希望を見つけるまでの旅の記録。第1回わたしの旅ブックス新人賞受賞作品。
目次
1 夏
2 冬
著者等紹介
小林みちたか[コバヤシミチタカ]
ルポライター。1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。2000年朝日新聞社入社、04年退社。広告制作会社などを経て、10年より国際NGO AAR Japanに所属し、国内外の緊急支援活動に携わる。11年退職。17年、東日本大震災のボランティア活動を綴った『震災ジャンキー』(草思社)で第1回草思社文芸社W出版賞・草思社金賞を受賞。20年、『死を喰う犬』(産業編集センター)で第1回わたしの旅ブックス新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pohcho
53
インド北部の山岳地帯、ヒマラヤの西のはずれにあるリアルチベット、ラダックへの旅行記。夏は田舎の村でホームステイして、旅と言うより暮らしているよう。知人の家で酒盛りする様子が高野(秀行)さんみたいで楽しそう。冬はうって変わって過酷。重いザックを背負い、チャダル(氷の道)で何度も転びながら歩いて旅をする。現地にソーラークッカーを届けるという目的があるのだが、著者にとっては過去への贖罪の旅でもあり、ラダックの厳しい自然と人々の大らかさに包まれて。心が解放されていく様子がとても感動的だった。2021/10/13
はやたろう
6
北インドのリアルチベットと称されるラダック地方にソーラークッカーを届けることを目指した旅行記。過酷な環境の中に暮らす人々の優しさ、逞しさを感じ、自分も行ってみたくなりました。2021/11/07
kogufuji
4
旅というのはごく個人的なもので、旅へ向かう動機も旅における感慨もその人を色濃く反映する。お互い一緒に暮らしている、だから話し合いで解決を探る。心を乱さずに怒らない。苦しみを喜びに変える。そうすることで自分と他の誰かに幸せを運べる。この旅の記録に学ばせてもらった。2021/10/26
ジュースの素
2
ラダックと言えば、やはり山本高樹氏の本と比べてしまう。果てる事のないダラダラの文章は飽きる。文の骨格が見えない。そして「花や野菜の名が極端に分からない」そうで、それではダメだ。名を知るのは基本だろう。途中で放棄してしまった。2021/11/29