わたしの旅ブックス<br> 混迷の国ベネズエラ潜入記

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混迷の国ベネズエラ潜入記

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784863112872
  • NDC分類 296.13
  • Cコード C0026

内容説明

破綻国家と噂される南米ベネズエラで見たもの…それは絶望か、それとも希望か。新進気鋭のノンフィクションライターが挑んだ限界ギリギリの冒険紀行。

目次

第1章 記者たちと国境へ
第2章 首都カラカスを歩く
第3章 三度目のベネズエラ
第4章 刑務所にいた日本人
第5章 コロンビアへの脱出
付録 野獣列車を追いかけて

著者等紹介

北澤豊雄[キタザワトヨオ]
1978年長野県生まれ。ノンフィクションライター。帝京大学文学部卒業後、広告制作会社、保険外交員などを経て2007年よりコロンビアを拠点にラテンアメリカ14カ国を取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新田新一

22
経済が破綻し、ハイパーインフレが起こっているベネズエラの社会が生き生きと描かれています。支払いのための紙幣が多くなりすぎるので、代わりにデビットカードが使われているそうで、なるほどと感心しました。インフレがひどすぎると言っても、普通に生活している人たちもいて、彼らが行くディスコのことが書かれています。この部分を読んで、南米の人達のたくましさを実感しました。巻末にはアメリカを目指す野獣列車のルポも載っています。危険を顧みずに祖国を脱出する人達の悲哀がリアルな筆致で描かれていました。2024/07/21

DEE

15
中米の治安がヤバい国としてエルサルバドルとかホンジュラスが頭に浮かぶけど、ベネズエラは自分の中ではちょっとマイナー。 だからこそ面白かった。 公人が一番危ないという救いがない国。でも、報道されているイメージとは幾分異なる実状。 後半は「野獣列車」と呼ばれるアメリカへ向かう貨物列車への潜入取材、とはいかなかった。なぜなら走っている列車に飛び乗るのは命懸けであり、仮に乗り込めたとしても落下して手足を失ったり、ギャングに襲われたり、逮捕されたりと危険しかない。 アメリカの犠牲になっている国という印象。2021/12/08

臓物ちゃん

13
『BLACK LAGOON』のロベルタさんや『三体Ⅱ』のレイ・ディアス前大統領の出身地であるベネズエラがいまハイパーインフレでヤバい!ということで日給100円は当たり前というヤバすぎるけれど不思議なポジティブさに溢れている現地に潜入取材すべく、あの手この手で著者が奮闘する危険な旅行記。途中で銀魂の電車侍回みたいな展開になったりするが、終止デンジャラスなことには変わりないのでドキドキしっぱなしで読んだぜ。ベネズエラの主食、こんな感じなのか。おまけのメキシコ無限列車編も激ヤバ。2021/10/10

Inzaghico

10
「人々は満足な生活を送れていなかった。しかし、報道の切り取られ方が大仰だったせいか、想像していたほどではない」というのが著者の印象だ。写真を見てもスーパーに食料品は並んでいるし、バーやディスコもやっている。ただし、インフラがダメだ。地下鉄は切符にする紙がないので、実質無料というかただ乗りが横行している。それでもマッチングアプリで恋愛市場は動いている。現金が危ないので資金決済はデビットカード等が多い、というのは日本も見習ったほうがいいかもしれない。まあ、現金が堂々と使えるというのは、治安がいい証拠ではある。2021/09/03

sunadokei5310

7
応援している野球チームには、ベネズエラにゆかりのある助っ人外国人が何人もいる(いた)。数年前、ハイパーインフレでちり紙すら買えないというニュースをみて衝撃を受ける。彼らの生まれ育った国はどんなところなのか。ずっと気になっていたので、これを見つけたときはラッキー!と思った。著者は日本人。コロンビアで身につけたスペイン語を使い、現地の人々とやり取りしていく。危険の多い旅にどきどきしながら読了。ひとつ、満遍なく誤字脱字のあったのが残念。気が削がれるし、無料のネット記事を読んでいるんじゃないんだぞ。2021/09/13

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