内容説明
本屋を見れば、その国がわかる!旅先で、本屋に行く。「旅×本屋」という、旅と本の新しい楽しみ方。ブックカフェ「6次元」(東京・荻窪)店主による世界の本屋案内。
目次
第1章 アジアの本屋さん―アジア/オセアニア(中国;ベトナム;ラオス ほか)
第2章 ヨーロッパの本屋さん―ヨーロッパ/中東(フランス;ベルギー;オランダ ほか)
第3章 アメリカの本屋さん―北米/中南米(アメリカ;ニカラグア;ブラジル ほか)
著者等紹介
ナカムラクニオ[ナカムラクニオ]
1971年東京都生まれ。東京・荻窪にあるブックカフェ「6次元」店主。フリーランスで美術や旅番組などのディレクターとして番組制作に携わり、これまでに訪れた国は40ヵ国以上。金継ぎ作家としてROKUJIGEN KINTSUGI STUDIOを立ち上げ、全国でワークショップを開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
308
著者のナカムラクニオ氏は荻窪のブックカフェ「6次元」店主。著者がかつてフリーランスで旅番組などのディレクターとして番組制作に携わる傍ら各国の書店を巡り、この本が生まれたようだ。印象が古くならないようにと写真ではなく、たくさんの絵が付されている。それにしても世界には実にいろんな本屋さんがあるものだ。ユニークなところでは、モンゴルのラクダが巡回してくる本屋や、文字がないパプア・ニューギニアの小さな小さな書店など。本屋さんを通して見ても世界は広いと痛感させられる。2024/04/04
アキ
80
これだけの世界の本屋さんに実際に足を運んでいるのはすごい!本屋はその国の文化を示す。特にパリの充実ぶりは群を抜く。電子ブックとアマゾンが席捲している本の業界で、2014年フランスでは反アマゾン法ができ、アメリカでレストランのある書店を持つバーンズ・アンド・ノーブルのように本屋✕何かで対抗するなど様々な動きがある。ドイツではクリスマスのプレゼント1位が本だとか、マドリードで地下鉄の駅にある図書館ビブリオメトロや、ウユニ塩湖内唯一のホテルで販売されていた本など著者のイラストと共に楽しめる洒落た本屋人類学の1冊2019/12/27
さぜん
50
大学時代の友人からのプレゼント本。世界各国の本屋を巡り素敵なイラストと共に紹介する。本屋があり本を読むことは世界中誰もが享受できる事ではない。書店経営が危ういのも世界共通でもある。歴史的にも読書文化のある国からは著名な作家も生まれる。どこも様々な工夫やアイデアで書店や図書館を維持している。台湾や欧州の書店は行ってみたい。読書時間が世界一の国がインドとは意外だった。2020/06/26
molysk
49
人びとと知の歓びを分かち合う本屋さんは、世界各国でどのような顔を見せてくれるのだろうか。アジアの本屋さんは、経済発展に伴って情報を求め始めた人々と軌を一にして、街に広がっていく。ヨーロッパの本屋さんは、国ごとの本に関わる歴史を受け継ぎ、それぞれの色をもって客を迎える。アメリカの本屋さんは、アマゾンの攻勢で全方位型の店舗はダメージを受けるも、独立系書店が独自の価値観を発信する。電子書籍の利便性は疑うべくもないが、知の集積地であり人の交流点である本屋の価値は、これからも求められ続けることもまた、疑わない。2020/09/13
たまきら
43
ふうん…本屋さんを巡る旅かあ。知らないお店あるのかな…なんて思いながら手に取り、スケッチで紹介されている各国の本屋さんにうっとりしました。トートバッグのコラムではマンハッタンのストランドが紹介されていて、そういえば義弟におねだりされて買って帰ったなあ…と思い出しました。私は名もない小さな本屋さんが好きです。2024/08/09