あの頃の軍艦島―今も人々の声がきこえる

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  • サイズ B5判/ページ数 89p/高さ 18X22cm
  • 商品コード 9784863110816
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

出版社内容情報

昭和30年代、当時5000人もの人々が住んでいた軍艦島の様子を生活者の目線で撮影した写真集。実際に軍艦島に住んでいた著者だから撮影できた貴重な写真が満載。ノスタルジックで力強いモノクロ写真から島の活気が伝わってくる。

日本の高度経済成長を支えた炭鉱の島、端島。コンクリートで護岸工事が施され、煙突から煙が吹き出す風貌から軍艦島と呼ばれたその島の「本当の姿」が収められた、ノスタルジックかつ力強いモノクロ写真集。昭和30年代、実際に島で暮らしていた著者だから撮影できた写真からは、厳しい労働をこなしながらも明るく豊かな生活を送る島民の活気が伝わってくる。50年前の写真を、74歳になる著者がはじめてまとめた渾身の写真集。軍艦島の記録、昭和の風俗資料としても価値のある一冊。

【編集者からのコメント】
この写真集には、著者の積年の想いが詰まっています。しかしそれは、ただの“個人的”な想いではなく、当時軍艦島に暮らした人々、もしかしたら同時代を生きた人々皆さんの想いではないかと思います。炭鉱の島の歴史の明暗、日本初の鉄筋コンクリート造集合住宅、廃墟写真のブーム、世界遺産暫定リスト追加記載、そして観光上陸開始。軍艦島には注目されるだけのさまざまな要素がありますが、この写真集が捉えているのは「生活」「暮らし」であり、「軍艦島の本当の姿」です。若き日の奈良原一高氏との交流にも触れたあとがきも必読です。

【著者紹介】
1938年 島根県那賀郡井野村(現浜田市)生まれ。
1949年 端島に移り住む。1958年、20歳から炭鉱で働き、27歳で退職するまでの16年間を端島で過ごす。中学生の頃からの趣味であったカメラで、島の生活を写真に収める。離島後は上京しアルミ会社に就職、1998年定年退職。2000年より故郷島根県に暮らす。本書が初の写真集となる。

内容説明

昭和30年代、当時人口密度世界一の小さな炭鉱の島には、厳しい労働と豊かな生活、そして人々の笑顔があった。活気あふれる“ふるさと軍艦島”の記憶を、後世へと残したい。50年前の写真少年が満を持して世に送り出す軍艦島の記録。

著者等紹介

皆川隆[ミナガワタカシ]
1938年島根県那賀郡井野村(現浜田市)生まれ。1949年端島に移り住む。1958年、20歳から炭鉱で働き、27歳で退職するまでの16年間を端島で過ごす。中学生の頃からの趣味であったカメラで、島の生活を写真に収める。離島後は上京しアルミ会社に就職、1998年定年退職。2000年より故郷島根県に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koki Miyachi

13
廃墟としての軍艦島の写真集が数多く出版される中、この本は当時軍艦島で20歳から16年間、炭鉱で働いた筆者による生きた軍艦島を活写した写真集だ。ここには生き生きと生活した炭鉱の町、端島の素顔がある。75歳にして初めての写真集、素敵だなと思う。2015/02/20

Gummo

12
長崎市沖に浮かぶ端島(はしま)。通称・軍艦島。映画『007 スカイフォール』のロケ地になったことも記憶に新しい。現在は無人島であるが、かつては海底炭鉱によって栄え、1960年(昭和35年)には周囲1.2キロの島に人口5千人以上が住み、東京以上の人口密度を誇った。本書は、実際に軍艦島に住んでいた著者が、島の最盛期の姿を撮影した写真集である。仕事後に談笑する労働者たち、コンクリートの路地で遊ぶ子どもたち、台風の爪跡、買い物する主婦、林立するテレビアンテナなど、当時の活気ある島の実物大の様子が写し出されている。2013/06/16

D4C

11
廃墟となった軍艦島の写真はいくつか見てきたが、まだ人が住んでいた当時の写真を見たのは初めて。予想以上に活気があり、また5000人が住んでいた当時世界一の人口過密地域だったという事に驚きです。人口過密という事もあって、雰囲気としてはやはり九龍城を彷彿とさせるものがあります。当時そこに住んでいたからこそのコメントが素晴らしい。軍艦島の新しい側面を垣間見せていただきました。2016/11/11

ひろただでござる

1
「軍艦島の写真」ではなくて「軍艦島で暮らした人たちの日常」を撮ったもの。野球選手の描かれたランドセルやアイスキャンデーの入った木箱・・・見覚えがある。2014/06/22

あさこ

1
端島が有人島だった頃の記憶。ひとの暮らしは何処でも変わらないように見える。炭坑夫たちの仕事の後の笑顔、いい笑顔。2013/09/07

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