出版社内容情報
昭和30年代、当時5000人もの人々が住んでいた軍艦島の様子を生活者の目線で撮影した写真集。実際に軍艦島に住んでいた著者だから撮影できた貴重な写真が満載。ノスタルジックで力強いモノクロ写真から島の活気が伝わってくる。
日本の高度経済成長を支えた炭鉱の島、端島。コンクリートで護岸工事が施され、煙突から煙が吹き出す風貌から軍艦島と呼ばれたその島の「本当の姿」が収められた、ノスタルジックかつ力強いモノクロ写真集。昭和30年代、実際に島で暮らしていた著者だから撮影できた写真からは、厳しい労働をこなしながらも明るく豊かな生活を送る島民の活気が伝わってくる。50年前の写真を、74歳になる著者がはじめてまとめた渾身の写真集。軍艦島の記録、昭和の風俗資料としても価値のある一冊。
【編集者からのコメント】
この写真集には、著者の積年の想いが詰まっています。しかしそれは、ただの“個人的”な想いではなく、当時軍艦島に暮らした人々、もしかしたら同時代を生きた人々皆さんの想いではないかと思います。炭鉱の島の歴史の明暗、日本初の鉄筋コンクリート造集合住宅、廃墟写真のブーム、世界遺産暫定リスト追加記載、そして観光上陸開始。軍艦島には注目されるだけのさまざまな要素がありますが、この写真集が捉えているのは「生活」「暮らし」であり、「軍艦島の本当の姿」です。若き日の奈良原一高氏との交流にも触れたあとがきも必読です。
【著者紹介】
1938年 島根県那賀郡井野村(現浜田市)生まれ。
1949年 端島に移り住む。1958年、20歳から炭鉱で働き、27歳で退職するまでの16年間を端島で過ごす。中学生の頃からの趣味であったカメラで、島の生活を写真に収める。離島後は上京しアルミ会社に就職、1998年定年退職。2000年より故郷島根県に暮らす。本書が初の写真集となる。
内容説明
昭和30年代、当時人口密度世界一の小さな炭鉱の島には、厳しい労働と豊かな生活、そして人々の笑顔があった。活気あふれる“ふるさと軍艦島”の記憶を、後世へと残したい。50年前の写真少年が満を持して世に送り出す軍艦島の記録。
著者等紹介
皆川隆[ミナガワタカシ]
1938年島根県那賀郡井野村(現浜田市)生まれ。1949年端島に移り住む。1958年、20歳から炭鉱で働き、27歳で退職するまでの16年間を端島で過ごす。中学生の頃からの趣味であったカメラで、島の生活を写真に収める。離島後は上京しアルミ会社に就職、1998年定年退職。2000年より故郷島根県に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Koki Miyachi
Gummo
D4C
ひろただでござる
あさこ