内容説明
吸血鬼であることを隠し、都会で生きている巴堯弘はある晩、街でからまれていた男、山神太地を助ける。純粋なのに野性的な太地に惹かれた堯弘は、一夜限りのつもりで身体を重ねたが、もっとそばにいて欲しくなる。しかし普段は温和な太地は夜空に月が輝いた途端、性格が豹変して…。百年の孤独を癒すラブストーリー、書き下ろしを追加しての文庫化。
著者等紹介
剛しいら[ゴウシイラ]
6月9日生まれ。東京都出身・千葉県在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リリー
15
再読。吸血鬼シリーズ第1巻で、年下の狼男・大地を飼い慣らしていく吸血鬼・巴の様が妙にリアルで面白い。もともと余り経験がない上、月夜で興奮するあまり自分本位な手順を踏んでしまう大地にちょっとがっかりしつつ、諦めと共に受け入れる巴にクスッとしました。2016/03/14
はなちゃん
13
電子にて。いつか読みたいと思っていたシリーズ、ついに手に取りました。人間と吸血鬼の恋愛は、その寿命の違いが切ないのですが、こちらは安心。狼男と吸血鬼とはなんと贅沢?!な。長い人生を生きて行くのを楽しめる太地のバイタリティーは巴にとって本当に救いですね。シリーズ、ぼちぼち読んでいきたいと思います。2019/09/11
りんご☆
13
読了2017/04/24
リリー
11
退化(?)した狼男×できそこないの吸血鬼…とファンタジックな設定ながら、妙に現実味のあるところが剛作品だなぁ、という感じ。120年は生きている吸血鬼の尭弘が、明治の男ゆえラブホテルが苦手だったり言葉の乱れが許せなかったりするのが面白かったです(^-^)2015/05/27
きなこ
11
電子版。狼男かもしれない太地×(本人曰く)退化した吸血鬼巴。人に言えない秘密を抱え何年も生きている巴の孤独。それを吹き飛ばしてくれるほど、生命力に溢れる太地の出現により、巴の生き方も刺激的により生き生きと変化。太地の月夜とそうでない時のギャップも魅力的。2015/05/13