内容説明
毎夜遅くまで夜間中学で学ぶ在日一世の年老いたオモニたち。スナックのママをしながら教壇に立つ著者とオモニたちとの温かい心のふれあい、民族小学校のガキ大将どもとの可笑しくも楽しい攻防、そして猪飼野に生きる人びとの逞しく、おおらかな暮らしぶりと哀しい差別の現実を、自らの軌跡をふり返りつつ描く感動的な自分史。
目次
1 夜間中学のオモニ達
2 あまりにも遠すぎた故郷・韓国
3 学校嫌い!先生嫌い!
4 ある決意の中で
5 消極的民族意識
6 民族学校の子ども達と
7 いま!
著者等紹介
金香都子[キムヒャンドジャ]
1945年3月、大阪市生野区猪飼野生まれ。本籍地・韓国全羅南道1967年より1983年まで約17年間、白頭学院建国小学校勤務。その間、1975年より大阪市立天王寺中学校夜間学級で講師をつとめる。1983年、建国小学校退職後、JR玉造駅前近くでスナック「香奈」を経営、かたわら天中夜間学級で教壇に立つ。1992年、大阪府立泉佐野工高定時制勤務。1993年、東大阪市立長栄夜間中学校勤務、現在に至る
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