出版社内容情報
エリアーデ主編の『宗教百科事典』より仏教に関する項目を精選した原著『仏教とアジアの歴史』の日本語版。仏教のエッセンスをグローバルな視点から地域・テーマ別の二十九項目に整理・体系化。日本語版ならではの索引、文献ガイド、補遺、訳注等を充実。
感想・レビュー
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roughfractus02
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エリアーデ 監修の『宗教百科事典』から仏教と東アジアの宗教の項目を取り上げて中村元が邦訳監修した本書は、西洋から見た仏教の観点からユダヤ・キリスト教的な聖俗概念を、聖我(プルシャ)の俗化としての行者の身体のように垂直運動する時空と捉え、 インドに発し中国を経て日本や東南アジアに及ぶ仏教を、水平移動する地理空間の軌跡として概説する。また、アジアの宗教の様々な幾何学的図像(曼荼羅)や神話的形象(両性具有やキメラ的動物)、仏像等を民俗宗教と仏教の出合いから繙き、東洋的の多中心の精神ネットワークを生態学的に描く。2021/08/13
akuragitatata
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これは読んでもいい。2009/06/12